ゲーム業界への就職活動について

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俺はだいたい1~2ヵ月に1回くらいの頻度で大学生と話をする機会がある。我ながら中々の高頻度だと思う。

卒業した大学経由でOB訪問に近い感じで学生の話を聞いたり
母校主催の就活支援イベントみたいなやつに顔を出して学生の話を聞いたりしている。もちろん金は1円も貰っていない。

なぜそんなことをしているかというと動機はいくつかある。


1.恩返し
ゲーム業界に入りたいという学生が増えれば、それだけ日本のゲーム業界の発展につながる。

また専門学校や大学、ゲーム開発者イベントで講演の話があれば積極的に引き受けるようにしている。
これも業界への恩返しになると思っているからだ。
講演のスライド資料を作るのは何時間もかかって大変なんだけど、人助けになるならそれも心地の良い疲れになる。

弁護士が困っている人に無料で相談に乗る「法テラス」と同じような感覚だと思う。



2.リサーチ
今の大学生が何を面白いと思い、何を考えているのかなどを聞くのは面白い。

ちょっと前までは「友達との連絡は全部インスタです。インスタないとやっていけませんよ。裏垢をいくつも使い分けてます」とか言ってたのに最近は「もうインスタ使ってません」とかいうやつも少し増えてきて、そういう話を聞くのも面白い。


もしそういうのに興味があれば卒業した大学のホームページを調べてみたらいい。
意外と卒業生向けの案内が載ってたりするかもしれない。
それに大学からしても学生には良い就職をしてもらったほうが色々と都合がいいわけで。



前置きが長くなったが、まあ結局就活を控えた学生の考えることなんてだいたい同じだ。
よくある質問と俺の考え方を書く。



Q1「やりたいことが見つかりません」

当たり前だと思う。やりたいことをやって金をもらえるやつなんてほぼいない。
世の中のサラリーマンの99.9%が休日、休日前に喜んでいるのを見ればわかる。

仕事ってのはそもそも「誰かがお金を払ってでも他人にやらせたい嫌なこと」なわけだ。

もしその行為をやっていて楽しいならば、他人になんか頼まないで自分自身でやる。
そうすれば他人に金を払う必要もないし。

ちなみに俺のやりたいことは昔から一貫して「飲む・寝る・面白いことをする」だ。
これを俺がやる代わりに金をくれる人がいたらぜひ依頼してほしいと思う。



Q2「〇〇(企業名)に入社したいんですがどうしたらいいですか?」

これはほぼ運が全てだと思う。

まず企業側の採用ロジックを考えてみる。

会社には採用計画っていうものがある。とある大企業の偉い人が「これからはインド市場に全力でぶっこむ」と考えたとする。
そうしたら人事部に「インド人とかパキスタン人とかですげー優秀な学生を獲れ。東大卒とかは去年それなりに獲ったからもういい」って指示がなされる。

そんな裏ルールがあることを知らずに東大で英語も完璧っていう人が落とされることは普通にありえる。

なぜなら上の命令に沿わない人に内定を出したら「インドっつってんだろ!」と怒られてしまう。

つまり人事は「こいつらに内定出しました」「こいつらを最終面接に残しました」というリストを偉い人に見せて、その際にいかに怒られないようにするかというのが彼らにとって一番大事なことなのだ。

だからどれだけ優秀でも落ちる時は落ちる。



学生側から見ても運だ。

仮に4次面接まであるとする。すると1~4次の面接官の全員から「こいつは良いやつそうだ」と思われる必要がある。

途中で1人でも「こいつは何となく違うかなー」って思われたらその時点でゲームオーバーだ。
これはその学生が優秀かどうかと関係なく運次第だ。

例えば超美人だったとしても、指定された4人の男を全員惚れさせなければいけない、というゲームがあったら相当厳しいだろう。
「確かに美人だけど別の子のほうが俺は好き」というやつが1人でもいたらゲームオーバーだ。

これも女の子がもっと美しければクリアできたかというとそういう問題ではなく、単に運が悪かっただけだ。


唯一の対策は常にニコニコして相手に悪印象を与えない。そして相手の性格をその場で瞬時に見抜いて、そいつが気にいるであろう答えを推測して答え続ける、という奇跡的な立ち回りを続けるしか手段がない。


就活も恋愛も同じだ。
好きな女がBLACK PINKの曲が好きって知ったら、興味なくても聴くしかないだろう。
いかに相手に気に入られるかというゲームをやってるんだから。

だから面接でも馬鹿正直にしょーもない志望動機を言うべきではない。
「あなたが好きなのはおっぱいが大きいからです」とか言ったら事実だとしても嫌われるだろ。

本音は語らずに相手に喜ばれることを言う。
そういうルールのゲームなんだから。まずはルールを理解しよう。




上記の理由により特定の1社を志望して内定を取るというのは無理ゲーである。
なので学生には「この会社に入りたいではなくこの業界に行きたい」という考え方を薦めている。

任天堂に入りたかったとしても、別に大小合わせて日本にゲーム会社は100社以上あるんだから、そのうちの30社くらいを受ければどっかに引っ掛かる可能性は十分ある。

運が悪ければ落ちるということは、裏を返せば運さえ良ければ受かるのだから。


あとはどっかのゲーム会社に籍を置いて金を貰いながら経験と実績を積んで、時期がきたら中途で任天堂に応募したり、任天堂の中の人と仲良くなって裏で引き抜いてもらえばいい。

そうすれば結果的に任天堂の社員になることは可能だ。


もし仮に運悪くゲーム会社に全落ちしたとしても、似たような構造の業界に行くといい。

例えば広告業界に行ってヒット企画を手掛けて「マーケティングには自信があります」って言ってゲーム会社に転職するという手も全然ありだ。
他業種から入ってくる人なんて珍しくもなんともない。

なのでちゃんと頭を使えばいずれ希望の会社に行ける可能性は全然ある。



上記をそのまま学生に伝えるわけではないが空気を読みつつオブラートに包んで上記みたいな趣旨の話を言う。

学生によっては狐につままれたような顔をしたり、悟りを開いたような顔をするやつもいたりとリアクションも様々で、その反応を見るのもまた面白い思う。



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