使わないお金は投資して放置したほうがいい

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最近「投資信託を買った人の半分が損をした」という記事を見た。(※1 URLは文末で紹介)

投資は確かにお金を儲けることができるが
うまくやらないと損をしたり問題が生じることもある。

なので今回はお金と経済の話をしてみようかと。

といってもゲームの開発費とか、会社の利益とかそういう話ではなく
自分やあなたのお金についての話である。



俺は投資歴はそれなりにあって大学生の頃から株とか結構やっていた。
むろん金持ちではないのでバイトで稼いだ金を元手に一喜一憂してた。

馬券を買うのと似たような感覚だった。

そのうち色々勉強するようになって
株主優待のタダどりを狙ったり
投資信託のETFやらREITやら色んなものに手を出してみたりもした。

だが20代後半くらいでそういうのは辞めた。



理由は「精神労働として割に合わない」という結論に達したからだ。



株価や価額が上がれば嬉しいし、下がれば鬱な気分になる。

利益が出てる間や、利益確定したときは確かにちょっと気分が良い。

だが損失が出始めるとイライラしてしまったり
株価のことで頭がいっぱいになって仕事などに悪影響が出たり
日々の生産性や幸福度が下がってしまった。



心理学的にも10万のものを1万値引きできた喜びと
10万で買ったものが別の店で9万で売ってるのを知った悲しみでは
後者のほうが2.25倍インパクトが大きいらしい。(※2)


なので投資生活を続けるほど
「利益が出た時の少しの幸福」「損失が出た時の大きな不幸」が積み重なっていき
結果俺の人生に不幸が蔓延していく。
これは損だ。だからやめようと考えた。




かといって自分の貯金を100%日本円の状態にして
銀行にタダ同然の金利で眠らせておくのもアホらしい、ということは理解している。



そこでいま俺が持っているのが米国債券である。

これは上記の精神的呪縛を回避できる金融商品で
俺の投資スタイルと非常にマッチしているので個人的には満足している。



債券とは「〇円貸してくれれば〇年後に〇円にして返しますよ」という借金の証文である。

よくニュースで聞くだろうが日本も国債をガンガン発行しているように
アメリカも国債をガンガン発行している。


ただ日本国債の年利は0.05%とか0.1%とかでお話にならない利回りだが
アメリカ国債の場合は10年もの程度で2.6~2.8%程度の利回りがある。


利益の20%は日本国に税金として持っていかれるので利回りをざっくり2%として
100万円分の米国債を買った場合、財は以下のように推移する。


年 万円
1 102.0
2 104.0
3 106.1
4 108.2
5 110.4
6 112.6
7 114.9
8 117.2
9 119.5
10 121.9
11 124.3
12 126.8
13 129.4
14 131.9
15 134.6
16 137.3
17 140.0
18 142.8
19 145.7
20 148.6


これは配当金を再投資した複利計算だが
つまり20年後には今の100万が150万くらいになるというわけだ。


また債券は株や投資信託と違って値動きがない。
なぜなら約束の期日になったら相手が破産していない限り必ず返してくれるものだから。

(厳密には途中売却に限り値動きはある)



では米国債のデメリットとリスクを書く。
だいたい4つかな。



1.デフォルトリスク
アメリカが破産してしまえば貸した金は帰ってこなくなる。

だがもしアメリカが破産した場合、世界経済が影響を受けないわけがない。

リーマンショックどころの比ではない。

アメリカの1企業が潰れてあれだけの大騒ぎになったのだ。
アメリカそのものが潰れたら、世界経済まるごと崩壊してもおかしくない。



もしそうなった場合は確かに俺の米国債は紙きれになるが
その頃は日本も破綻している。

仮に投資を何もしてなくて全額を日本円で銀行に預けていても
その貯金、その価値はもはや無事では済まないだろう。


そういう点でデフォルトリスクは個人的には気にしていない。

というか滅ぶときは投資してようがなかろうが滅ぶのだから、
どうせなら金利をもらってたほうがマシだという考え方をしてリスクを承諾している。



2.利回りが悪いという問題
アグレッシブな投資家からしたら
「2%程度の利回りなんてアホか」
という考え方もある。

債券の人気がいまいちなのもこれが理由だと思う。

去年の今頃ダウに投資していれば1年で10%の利回り、
5年前のダウに投資してれば1.5倍に、
5年前のアップルに投資してれば3倍になっている。

それをわざわざ20年もかけて1.5倍にするなんて効率が悪すぎる、という意見だ。


まあ一理ある。

それならアメリカ企業全体を分散投資するような投資信託を買って
それを放置したほうがよほど高い利回りを期待できるだろう。


ただ俺の投資スタンスは先ほど述べたように
値動きによる精神疲弊を避けるのが最優先なので利回りは二の次でいいのだ。

株価を見なければいいのだが、どうしても気になってしまうのが人間というもの。

それにアメリカの大手企業がどこか潰れる可能性は十分ある。
だがアメリカそのものが潰れる可能性の方が低いだろう、という意味では米国債のほうが守備力が高い。

だから2に関しても個人的には問題視していない。



3.途中で売れない
債券は1回買ったら基本的に途中で売却することはできない。

できなくもないけど需給がよくないので買い手がすぐに見つからず、
結果的に安く買い叩かれて途中売却はほぼ必ず損が出る。

だから「銀行に眠らせておくくらいなら」という余剰資金の範囲内で
一度買ったら満期になるまで放置するだけだ。

だから途中で売れないデメリットも俺は問題視していない。



4.為替リスク
これは考察が必要なリスクだ。

20年後にドル自体が1.5倍に増えていたとしても
日本円と比較してドルの価値が大きく値下がりしていれば
日本円ベースで見た場合、利益はあまり出ないことになる。



では為替とは何かを考えてみよう。

日本円が欲しいという人は、日本を観光したいとか、トヨタの車が欲しいとか、何らかの日本のモノやサービスが欲しいから円を買う。

日本のモノを買いたいと思う人が増えれば円が必要になるので円高になるし
逆に減れば円を欲しがる人も減って円は値下がりする。



かつてジンバブエがハイパーインフレを起こしたが
あれは「ジンバブエのモノを欲しがる人が誰もいなくなった」という意味だ。
モノ自体に価値はあるけど治安や政府がヤバすぎて誰も買いにいきたくない、とかも含めて。



では未来の日本はどうなるかというと

GDPでは日本はこの20年でずっと5兆ドルを横ばいで
全くと言っていいレベルで経済成長していない。

となると今後も厳しいだろう。


それに日本は人口減少が止まらないという問題も抱えている。
人口が減るということはそれだけ国の力、経済規模が失われることを意味する。


例えばあなたがキャラバン隊の商人だとして
1000人の街と100人の街のどちらに商品を持っていって商売したいと思うだろうか。
普通は1000人のほうが買ってくれる可能性のある人が多い、市場が大きいと考えるのでそちらに行く。


これと同じで日本から人口が減れば、日本で商売したいと思う人も減る。
それに100人の街よりも、1000人の街のほうがより売れるだけでなく、より魅力的な製品も作れる。

人口が減り続ければやがて円は値下がりするだろう。



では一方でアメリカはどうかというと
アメリカのGDPは20年前は9兆ドル、いまは18兆ドルで2倍に成長している。
ずっと右肩上がりを続けているので、今後も右肩あがりを維持する可能性はある。



人口は3.2億で毎年1000万人ずつ増加している。

ただしこれは少子化問題を解決したわけではなく
メキシコなどからの移民の流入が原因である。

元からいるアメリカ人でそれなりに金持ってる中間層や富裕層の出生率は、日本と事情はだいたい同じで下がっている。
とはいえ国として人口が増えているのだから、そういう意味では経済的には日本より状況はよい。



それにアメリカは自前で石油を確保できている点も大きい。
食料も豊富に作れるのでアメリカ単体でも国として独立を維持できる。

一方日本は石油が入らなくなったら一瞬で国が崩壊する。

食料自給率とかあるけど、
作った食料を運搬するためのガソリンが手に入らなければ
どれだけ食料を作っても腐らせるだけで、国民が飢えるのは避けられない。

それに食料を作るためのトラクターを動かすガソリンがなければそもそも食料すら作れない。


国が石油を止められるのは、人が空気を止められると同じレベルでヤバい。
だから大日本帝国は石油を止められた時点で窒息する前に太平洋戦争を起こすしかなかったわけで。



長くなったのでまとめると
20年後の世界の人が、ドルと円のどちらをより欲しがるかについて
長期的にはドルを欲しがる人が多くなるのではないか、と個人的には予測している。


なので為替リスクはあるが
いまドルを持っておけば20年後には円安ドル高が進行して
ドルを持っている俺が爆益で大勝利、なんてシナリオもあるかもしれない。

これはリスクでもあるしチャンスでもある。

割のいいギャンブルみたいなもので個人的には為替リスクは承諾している。

もちろん予測が外れる可能性も全然ある。



ちなみにアメリカ以外の国の債券は個人的には好かない。
新興国はインフレするので為替リスクがきついし(理由は割愛。興味あれば調べて)
それにスプレッドという両替手数料もドル以外は結構高いのだ。

また社債とかの1企業の債券なんて倒産リスクがあるので興味はない。



この辺で終わる。
このまま続けても投資家ブログみたいになってしまうので。

俺は専門家ではないのであまり鵜呑みにしないように。

投資スタンスは人によって違うし、
これは俺のスタンスに合っている俺流のやり方というだけの話だ。



でもまあ自分の貯金を全額日本円で銀行預金してる人なら
まずは口座作って1万でも10万でも適当に何か買ってみたらいいと思う。

痛くない範囲ならちょっとした余興にもなって楽しいし
経済の勉強にもなるし、なにより金を稼げる。



投資信託を買った人の半分が損をした話
https://seniorguide.jp/article/1131969.html


得よりも損失のほうが心理インパクトが大きい話
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/122600095/042800008/?P=2



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